受託開発屋だけど、はじめて胸を張れる自社WEBサービスを作ることができた[3/2再掲]

どこにでもあるWEBの受託開発会社で働いていますが、今回やっとの思いで受託開発と並行しつつ自分が本当に使ってもらいたいと思える自社WEBサービスをオープンさせるところまで持ってこれました。自社サービスを作りたいとおもってウン年ですが、なぜ今回は作ることができたか記録しておきます。

※2/20追記:「企画素人の受託開発屋が胸を張れる企画を立てるまで」というエントリーを書きました

※3/2再掲

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#リリースに向けて開発しているサイト

 Make::Booth は D.I.Y.er のためのインターネット出展ブースです

 出展者様募集

 

  • WEBサービス作りたい!けれど作れなかった…

今は受託開発の会社にいますがもともと媒体側であったので「インターネットで少しでも世界を変えるんだ!」と大志を持っていたのですが、他の受託開発会社のみなさんと同じく下記の理由で、少なくとも自分が関わったガチ自社WEBサービスは作れずにいました。

 ・確実にお金になる既存受託案件が忙しく、自社サービス開発のリソースなんてない

 ・うちの場合はお客様と直接取引なので、提案もできるし楽しいのである程度満足

 ・アイディアが重要だと思っていた(そのアイディアさえ浮かんでこないけれども!)

 ・(人・物・金)にある程度の投資が必要だとおもってた

 

  • 若いメンバーがはいってきて、会社の空気かわった

そんな悶々とする中、人だけは足りない状態が続いていたので募集をかけたところ「経験は無いけれどもWEBの勉強をしたい」と、最終的に3名のまだ20代前半の方々が来てくれました。

結果的に彼らによって社内の空気が変わって自社サービスができていくのですが、職種もスキルも三者三様で「インターネット好きで好きでしょうがない」ということ以外にあった彼らの共通点(教えられたこと)と、今回自分が心がけたことはこんなかんじです。

 

  • 彼らに共通する、教えてもらったこと

 ・深く考える前にとにかく作ってみる

 ・本当にユーザー視点で考える

 ・失敗を恐れず恥ずかしがらず自分がよいと思ったらやる、そしてソーシャルメディアでどんどん公開する

 ・ダメだと思ったらすぐに直せばいい

 ・既にあって使えるものは積極的に使う

 ・全部一人でやろうとせず、自分が好きなことに専念できるよう工夫する

 

  • 自分が気をつけたこと

 ・企画を作るという事を常に意識する。アイディアは急に思い浮かぶので必ず文書や絵に残してしておく 

 ・志を共有できる少人数(2-3人まで)ではじめる。楽しければ勝手にやるので興味のないことはやるべきでない。

 ・自社サービスにあてる時間と期日を明確に作り、実際に作り始める。結果的に初期段階では一日ほんの数時間でも十分。

 ・企画書は作らない。どうしても"XXXビジネスプラン"というpptを作りたくなるが、紙をつくると時間がかかりスピードが落ちるし、何よりあとで見ない。

 ・企画書は作らないが、コンセプトだけは明確にしておき、明文化しておく。開発中も常にコンセプトの変更もありで考える。これのおかげでコンセプトだけ共有しておけば、あとはそれほど各人が勝手に動いてもブレない。

 ・定例会議をしない

 ・メンバーが何をしているかは基本的にメンバーから報告をまつのではなく、責任者が積極的にヒアリング、共有をする。実際に手を動かしているひとは忙しくて報告共有どころではない。

 ・やりたいことでも自発的にモチベーションを長期間保つのは不可能。プロジェクトへのモチベーションを続かせるよう常に何かあたらしいことがあるように環境を作る努力をする(企画開始当初、自分が忙しくてこれができなかった…)

 ・なるべくメンバーがリラックスして働きやすい環境を作る

 ・なるべくお金を使わない

 ・なるべくシンプルなものしかつくらない

 

  • 最後に

Make:Booth、まだやっとスタートラインにたっただけで始まってもいないですが、自分がインターネットでやりたかったことなので楽しくやりたいとおもいます。

今後の進捗はこちらでご報告していくつもりです

 

こすげさんはたのさんかたさん ありがとう!これからもよろしくおねがいします!

 

※2/20追記

企画素人の受託開発屋が胸を張れる企画を立てるまで」というエントリーを書きました